日本ビジネス航空協会 会報

 

 

刷新版 第 3 号 隔月刊

2008年9月1日

 

(NPO法人)日本ビジネス航空協会

 

 

        巻 頭

 

日本のビジネス航空の大きな変化

 

我々、日本ビジネス航空協会(JBAA)は1996年の発足以来既に10年以上が経過しておりますが昨年名古屋で開催されました“ビジネス航空フォーラム”以降大きな変化が現れております。 特に航空局によるビジネス航空についての調査が行われ20085月に“ビジネスジェットの利用促進調査”報告書が公表されました。 既にHP等で内容について確認をされていると思いますがここであらためて報告書の概要の一部について記載させて頂きます。

 

日本のビジネスジェットの明日を拓く4つのF

 

(1)Facilitation          手続きを容易なものに改善

(2)Framework          ビジネスジェットに適した制度の構築

(3)Facility                 専用施設を整備しFBOを育成

(4)Field                     首都圏に専用空港を検討

 

特に特筆すべきは航空局が自らビジネス機の発展を促進しエアーライン、定期航空と共に今後利用を促進するとした点でありこれは戦後の航空の歴史では初めてのことであります。 さらに首都圏に専用空港、専用の施設の整備について明記されている事であります。 我々JBAAは長年の悲願として首都圏、特に羽田空港にこのような専用のSlot、専用の施設の確保、そして手続きの容易なビジネスジェットに適した制度の構築をお願いしてまいりました。我々の願いを実現するために2010年の羽田空港第4滑走路のOpenにむけて航空局を支援しビジネスジェットの大きなMarketを開拓して行きたいと考えております。

 

918日には日経新聞社主催により“ビジネス航空セミナー”が計画されており我々、JBAAも共催させて頂き更なるビジネス航空の発展を願っております。大手町の日経ホールでの開催が予定されており是非とも多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 

JBAA会員の皆様、そして関連企業の皆様新しいMarketを創造しましょう。

ビジネスジェットの時代はすぐに手の届くところにきております。

世界第2位のGDPを誇る日本が何故このようなMarketの創造が出来ないのでしょうか! 現在63機の運航しかされてない日本ですが米国並みの16,000機とは行かないと思いますが少なくともフランス並みに200機を越えるくらいのMarketを創造しましょう。

副会長 田村和之

     

◇ ビジネス航空界のトピックス

 

ETOPSにかかわる技術部長通達の改定(ビジネス機に対する制限が180分に緩和)

7月3日付で航空局技術部長通達「双発機による長距離進出運航実施承認審査基準」が改定され、航空運送事業の用に供する客席数が19席以下、かつ最大離陸重量が45.5トン以下の双発機(事実上全ビジネスジェット機)の承認を必要とする長距離進出運航(ETOPS)の範囲が、従来の60分超から180分超に延長されました。

本件は、ビジネス航空機の世界標準に近づけるべく当協会でも長年に渡り要望してきた事項でしたが、航空安全基準アップデイトプログラムの一環として採り上げていただき今般実現したものです。日本国籍機の海外進出の大きな障害がなくなった事により日本国籍機の海外進出増が期待されます。

NBAA2008

 

今年のNBAA主催 61 Annual Meeting & Convention(NBAA2008)10月6日から8日までアメリカ、フロリダ州オーランドで開催されます。当協会ではこれに関連する行事、会議に参加すると共に、今年もこれに合わせてすでにご案内させていただいておりますように103日から1010日にかけて視察ツアーの実施を計画しております。ツアーでは、Annual Meeting & Convention への参加だけでなく、近郊空港にあるFBOの視察等も行います。従来の日程を1日増やし、往路サンフランシスコ国際空港において、ビジネス航空の国際運航大手FBO、Signature社を視察、オーランド地区では、近郊Executive 空港のShowalter Aviation社、またDe Land空港ではDe Land Jet Center社の両FBOを視察いたします。

 

 新着情報

日経新聞フォーラム2008(ビジネス航空セミナー)

日本経済新聞社主催の日経新聞フォーラム2008(ビジネス航空セミナー)が9月18日(木)12:3017:00に日経ホールで開催されます。本企画では国土交通省や経済産業省の幹部の方等からのご挨拶、講演等が予定されていますが、当協会からも講演者等を派遣し支援する予定にしております。多くの一般の企業の方々においでいただければ、ビジネス航空への理解を増していただけるよい機会になるものと期待しています。

 

 

SMSSafety Management Systems)の導入に関して

 

日本のルール変更がどのように行われるかはまだ未確定のところがありますが、ICAO Annexの改定に伴いICAO のルール上では、航空運送事業者については20091月、航空運送事業者以外が最大離陸重量5.7tを超える大型ターボジェット機を運航する場合は201011月からSMSSafety Management System,安全管理体制)の導入、確立が要求されています。これに伴い業界上部団体であるIBACInternational Business Aviation Council)では運航者がSMSを導入する場合の手助けになるToolの開発と提供を計画しています。現在2種類のTool (SMS Tool KitSMS On-line e-Learning) を開発中でいずれもこの秋に完成する予定です。

協会では今後ともSMSに関連する動きをお伝えするとともに、SMS導入を予定されている方達へのご相談にのらせていただく予定です。

 

        協会ニュース

 

講習会の実施について

 

ご案内しましたように、当協会では71日に法曹会館で、航空局運航課清水専門官他を講師に迎えて「ビジネス航空に関係する最近の安全基準改訂の動きについて」の題目で講習会を開催いたしました。当日は当初の予定定員の30名を超える方々にご参加いただき、又質問も活発にしていただきお陰様で有意義な講習会にすることができました。講習会で配布しました講演資料につきましては、協会HP「論文とデータ」(会員向けページ)にも掲載しておりますのでご参照下さい。          

 

航空局調査報告書への対応

 

前号でご紹介しましたように、本年5月国土交通省航空局より「ビジネス航空利用促進調査報告書」が公表されました。その中では、長年協会が問題として、改善に取り組んできた事項の多くが今後取り組むべき課題として採り上げられています。協会としては、今後これら改善に向けての動きを全面的に支援し、一日も早い改善の実現に努めてまいります。

まずその一環として、先日実施させていただきました「首都圏ビジネス機用空港利用促進に関する要望について」の調査結果等をもとに、日本のビジネス航空発展の鍵になります首都圏ビジネス機用空港に関する協会としての要望をまとめ、今後関係先に働きかけていく予定です。

規則類の規制緩和・充実等、空港関係以外の事項につきましても引き続き折衝を続けてまいります。

 

 

乗客と運航者関の運送契約−特にビジネス航空に関連して

 

定期航空輸送による旅客に加え、近年ではビジネス航空の発達に伴い小型機による個別チャーター運航の旅客や、オーナーによる無償運航の乗客など、旅客、乗客も多岐にわたるようになってきました。そこでこうした旅客、乗客と運航者との運送契約はどのようになっているか、又何を考えておかなければならないかをまとめ、協会のHP「論文とデータ」(会員向けページ)に掲載致しました。ご参照ください。

 

主要協会活動(7−8月)

 

7月01日   講習会「ビジネス航空に関係する最近の安全基準改訂の動きについて」の

        実施 於 法曹会館

7月4−8日  航空局人事異動(航空局長、技術部長、総務課長等)に伴う航空局

関係先ご挨拶

7月17日   日経フォーラム打ち合わせ

7月23日   航空局「ビジネスジェット利用促進調査」に関する航空局調査委託先

       (空港コンサルテイング(株))との打ち合わせ         

7月25日   協会理事が早稲田大学主催の航空機部品国産化フォーラムで

「小型ビジネス機の展望及び技術開発動向と取組み」について講演  

8月07日   「首都圏ビジネス機用空港に関する要望」第1回検討会開催

8月08日   航空局東京国際空港事務所(羽田)総務課長訪問

        経済産業省新旧航空機武器宇宙産業課長ご挨拶

814日   「首都圏ビジネス機用空港に関する要望」第2回検討会開催

818日   定例理事会開催

 

◇ 投稿

 

    窪田協会会長からの投稿です。“67歳”の挑戦と富士山の御来光をお楽しみ下さい。

 

NEVER TOO LATE , BUT・・・

一度は富士山に登りたい。でも60歳代後半だし、もう無理かも・・・

いや、元気で動けるのは今年が最後かもしれない、思い切って行ってみよう。

思い立ったが吉日と、パソコンを開き、バスツアーの予約をした。

81日〜2日、一泊二日の富士登山ツアーである。

当日は、新宿を8:00に出発、五合目(2,305m)までバスで行き、そこで昼食を取り、1230宿泊予定の八合目白雲荘(3,200m)を目指して出発。45名の参加者がおり、女子供と年寄りは前に、若い男性は後ろに、二列に並んで歩き出す。六合目までは、なだらかなスロープで、まわりの景色を見ながらハイキング気分。しかし、何の準備もせず、いきなり参加した罰があたった。だんだん足が上らなくなり、息が切れ、前へ進めなくなった。列からだんだん遅れ、遂に最後部。七合目からは、登山者の数が多く、長蛇の列となってなかなか前進できない、数歩歩いて立ち止まる状況が続く。私にとっては目立たずしょっちゅう休めるのは天の助け。しかし、3,000メートルを越え、あと山小屋まで200メートルという所で、遂に足が動かなくなり、目まいさえし始めた。

バス仲間には「先に行って欲しい。自分のペースで休みながら山小屋までたどりつくから」と告げて、登山道脇に腰を下ろした。そして30歩登っては休憩、30歩登っては休憩・・・登るというよりは、這うようにして、悪戦苦闘の末、1時間30分遅れの18:00に到着。

疲れ果てて、夕食直後の19:00にごろ寝。午前0時半起床の点呼。1:00山頂へ向けて出発予定。しかし、足は回復していない。山頂まで576メートルだが、ギブアップ。皆が出発した後、04:30まで横になる。04:50八合目の山荘前からご来光に手を合わせる。「来年もう一度挑戦できる健康」を願う。

山頂には行けなかったが、心身が洗い清められるような素晴らしい景色でした。05:30から下山開始。足が回復しないので無理をせず携帯ラジオを聴きながら下る。「今朝午前1時半ごろ、富士山八合目で、横浜在住の50代の男性が倒れているのが発見され、診療所に運び込まれましたが、死亡が確認されました」というニュースが流れました。無理をして山頂を目指していたら自分が二人目の遭難者になったかもしれない、背筋に冷たい物が走りました。約4時間かけてようやく五合目まで下山。

「なにを試みるにも遅すぎるということはない。しかしそれなりの準備が必要である」ということを思い知らされた二日間でした。

                                        窪田陽一

         富士山八合目からの御来光

◇ ホームページのご案内

 

 協会ホームページ  http://www.jbaa.org/

 

ホームページで、新着情報等より詳しい情報を提供させていただいておりますのでご利用下さい。

 

        入会案内

 

当協会の主旨、活動にご賛同いただける皆様のご入会をお待ちしています。会員は、正会員(団体及び個人)と本協会の活動を賛助する賛助会員(団体及び個人)から構成されています。

詳細は事務局迄お問い合わせ下さい。入会案内をお送り致します。

    入会金 正会員   団体 50000円      個人 30000

        賛助会員  団体 30000円      個人 10000

    年会費 正会員   団体 120000円以上    個人 20000円以上

        賛助会員  団体 50000円以上    個人 10000円以上

 

 

        ご意見、問い合わせ先

 

事務局までご連絡下さい。

 

 

 

 

特定非営利活動(NPO)法人 日本ビジネス航空協会事務局

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